次世代のエネルギー資源と期待される「メタンハイドレート」の実用化に向けて、世界で初めて海底から採掘する試験が愛知県沖で始まります。
「メタンハイドレート」は、メタンガスと水が結び付いて氷のような状態で地中に存在し、地上に取り出して天然ガスとして使えることから、次世代のエネルギー資源と期待されています。
世界で初めて海底からの採掘試験にあたる探査船「ちきゅう」が、今月12日、静岡県の清水港を出港し、現在は愛知県の渥美半島沖およそ70キロメートルの海域で掘削作業を始める最終的な準備を進めています。
採掘試験を行う経済産業省の関連団体は、掘削作業を14日から始める予定でしたが、現場の海域の波が高く風も強いことなどから、まだ作業に着手できず、天候の回復を待って始めることにしています。
掘削作業は来月下旬まで40日間行われ、水深1000メートルの海底に深さおよそ300メートルの井戸を4本掘り、来年1月ごろ、メタンガスを海上に取り出す計画です。
愛知県沖には天然ガスの国内使用量のおよそ14年分に当たる「メタンハイドレート」が存在するとみられ、実用化の道が開けるかどうか注目されます。
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