2009年1月21日水曜日

単純所持は許される。

1月19日(月) 12時 0分配信 / テクノロジー - インターネット インターネットで稼ぎたい。でも我々のような素人が簡単にできるとすれば、持ち物をネットオークションに出品するとか、アフィリエイトやドロップシッピングで気長にがんばる、くらいが妥当なところだろう。でもね、05年の5月から2年弱で億を超える大金をドカッと稼いだ夫婦がいるのだ。いったいどんな手を使ったのか?と、身を乗り出させたところで大変恐縮なのだが、ようするに自分たちでアダルトサイトを作って荒稼ぎしたのである。やっぱり悪いことはできないもので、結局、最後には逮捕されてしまったのだが…。で、どんなサイトだったかというと、自分たちの○○シーンを撮影して、それを配信しちゃって、会員を募っちゃって、売りまくっちゃった…という手口である。これが“わいせつ図画陳列罪”に問われ、07年に福井地裁で懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の有罪判決を受けたのである。しかし、この結果を聞いて不思議に思う読者諸兄もいるだろう。なぜなら数あるアダルトサイトの中には今でも堂々(?)と丸出しの映像・画像を販売しているものがあるからだ。なぜそんなことが可能なのか?実はこのようなサイトはサーバーを海外に置いている、ということになっている。いくらモザイクなしの画像を配布しようが、サーバーを置いている国で合法であれば日本の法律では裁かれない、という論法らしい。だから日本では逮捕されない、かというと、いやいや話はそう簡単ではない。例えば海外に旅行に行って、モザイクなしのアダルトDVDを買ったとする。その国の法律がこれを許しているのであれば、買うこと自体は問題ない。が、このDVDを日本に持ち込むことはできない。なぜなら関税定率法で「輸入禁制品」とされているからだ。しかし、インターネットの世界だと日本にいながらにして、海外にサーバーを持つ会社からモザイクなしのアダルト映像を入手することができる。これっていったいどういうこと?このあたりの事情っていったいどうなっているのだろう。ネット世界のビジネスに詳しい『日経ネットマーケティング』の原隆さんにお話をうかがった。「無修正の動画や画像をネットで買った場合、それが個人の趣味の範囲内での単純所持なら法に問われることはありません。転売目的の大量購入となるとこれは違法ですけどね。でも、販売する側はいくらサーバーが海外にあろうとも、違法となる可能性があります。なぜなら、日本から簡単にアクセスできるのだから日本の法律を適用するべきだろう、という理由です。でも、そういった業者に販売をやめさせようとしても、運営の本体までたどり着けないことが多いというのが現状なのです」ということで、決して合法というわけではないらしい。サーバーを海外に置いても、日本に住んでいる限り日本の法律から自由になることはできない。現状では追跡にかかるコストなどの問題で、取り締まるまでには至っていないというだけなのだ。海外旅行に行くにはパスポートが必要。でもインターネットの世界ではパスポートなしで全世界のサイトを閲覧できる。でもね、だからといってインターネット上に国境がないわけではないのだ。筆者も時々アダルトサイトのサンプル映像などを鑑賞してニヤついているクチだ。でも、みているだけならともかく、それを○○○に△△して□□なんてことは、それこそ犯罪なのでやっちゃダメ! 皆さんも法律を守りつつ、適度にお楽しみくださいね。(R25編集部)※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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