2009年1月24日土曜日

They try to learn lesson of scientific development.

音楽業界カンファレンスに参加した業界幹部に対し、「違法業者やアンダーグラウンドに目を向けるべき」と厳しい批判の声が上がった。(ロイター)
2009年01月20日 16時57分 更新
 もしも音楽業界が違法コピーとの戦いで有利な立場を取り戻したいのなら、自分たちのビジネスに打撃を与えてきた「インターネットのダークサイド」から学ぶ必要がある。
 フランス南部で開かれた年次業界イベントで、音楽業界幹部らはNokia、Amazon、MySpaceなどと販売提携を結んだことを受け、数年ぶりにわずかながら楽観的な見方を示した。
 だが音楽業界の多くの批判的な向きは、業界幹部らは音楽をコントロールすることをあきらめて、戦いの相手である海賊業者――違法に音楽をダウンロードできるサービスを提供する人々――からアイデアを取り入れる必要があると主張している。
 業界は何年もの間コンテンツを守るためにあらゆる違法ダウンロード者を訴えてきたが、販売低迷の中で、オンライン小売業者との提携に動いている。
 2008年には、インターネットの音楽ダウンロードの95%(400億ファイル以上)が違法で、音楽市場全体は2007年と比べて約7%縮小した。
 MP3Tunesの責任者マイケル・ロバートソン氏は、業界はさらに前進して、もっと実験をするべきだと促した。同氏は米国で起こされている著作権侵害訴訟のため、ビデオで講演しなければならなかった。
 「新しい技術を訴えれば、それを前向きな方法へ導く機会を失うことになる」(同氏)
 「革新は進んでいるが、それはインターネットのダークサイド、海賊行為、アンダーグラウンドから生まれている。そこから、業界の向かう先が見える」
 「アンダーグラウンドに目を向けて、人々が何をやっているのかを見て、それをまねた販売経路を提供しなければならない」
 消費者が違法サイトから合法サイトに移るのは、合法サイトの方が設計が優れていて使いやすい場合だけだと批判的な向きは言う。
 「そのような大手の小売業者は少ししかない」と過去10年間MidemNetカンファレンスの主催に携わっているテッド・コーエン氏はReutersに語った。
 「売り場はなくなりつつある。50万ドルの小切手を切れない業者には参入余地はない」
文化の衝突
 カンヌのイベントで特に鋭い批判を繰り出した1人が、Webで音楽を見つける強力なツールの1つであるYouTubeの親会社Googleのデビッド・ユーン氏だ。
 「提携とは、一緒に仕事をするという意味だ。必ずしも、相手が自分をだまそうとしているなどと思い込むことはない」と同氏は聴衆に向けて語った。
 「『これはわたしの利益だ。やつらと戦おう』という文化がある。結局は自分の会社やパートナーを減らしてしまうリスクに気付くことになると思う」
 「わたしが音楽業界のすべての人に問いたいのは、業界で実際にどのくらいの革新が進んでいるのか、さらにどのくらいの革新が生まれる可能性があるのか、ということだ」
 YouTubeは最近、Warner Music Groupとたもとを分かった。Warner Musicは契約交渉の決裂から、YouTubeに所属アーティストのビデオクリップをすべて削除させた。
 音楽業界は、これまでひどい目に遭わされてきたとし、ライセンス料の前払いを求めているのは新しいサービスが合法でちゃんとしたものであることを確かめるためだと弁護している。
 彼らはまた、新しいサービスが成功していることも指摘している。
 7digital.comでは、どのデバイスでも再生できる4大レーベルのMP3楽曲を販売開始した後、10~12月期にデジタル音楽の売り上げが260%伸びた。
 アイルランドのテレビサイトMUZU.TVは、EMI、SONY BMG、独立系レーベルBeggarsと契約する大きな成果を上げた。同サイトはYouTubeに対抗して、ビデオの再生回数に応じて広告収入をレーベルやバンドに支払っている。
 またBlackBerryを手掛けるResearch In Motionは、同社は自社デバイスで音楽検索ツール「Shazam」やWebキャストツール「Pandora」などの音楽アプリケーションをサポートしており、150カ国以上でオープンな音楽の経路になれるとうたった。
 そうした新しいサービスの存在が楽観論を呼び、RIMの共同CEOジム・バルシリー氏は、音楽業界は数年のうちに大きく変化するだろうとの予測を示した。

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