2009年1月18日日曜日

女の子のルールもあるらしい。

冒頭に「意欲も能力もあるのに空回りする、そんなあなたへ」(『働く女のルール』、p.3)とある。本書は、男性社会で空回りする、働く女性たちに向けた指南書である。働く女性が「しなやかに、楽に生きていくため」(本書、p.5)に身に付けておくべきことが、101のルールにまとめられている。内容は仕事に対する心構え、ビジネスマナー、コミュニケーション術、仕事術など多彩だ。以下、女性に特有なルールを7つ選んで紹介する。
・「神様が男と女を創られたの!」  女であることを認めよう
 女であることを否定する必要はない。男性と体力で勝負するのではなく、女性特有の性質を生かして仕事をしよう。
・「戦うよりは味方にする!」  戦わない女になる
 自分の意見を通したいのなら、戦ってはいけない。戦いは敵をつくるだけ。相手を受け入れ、味方にしてしまおう。戦うよりずっと「ラク」に問題解決ができる。
・「話し方、立ち振る舞い、ファッション、声」「きれい」は自分でつくろう
 きれいな人は仕事でも得をする。そしてその「きれい」をつくるのは、持って生まれたものではなく「気の持ち方」。似合うファッションを取り入れ、自信に満ちた姿勢、振る舞い、発言、笑顔で「きれいな私」をつくろう。
・現場では泣かないで 感情的にならず意見を言おう
 一生懸命だからこそ涙も出る。しかし泣くのはフェアではない。ぐっとこらえて深呼吸し、冷静になってから話をしよう。涙よりも笑顔の方が効果的。涙は笑顔に替えて。
・仕事と結婚・出産は結びつけて考えよう
 結婚・出産の予定があるのなら、仕事を含め長期的な視野でシミュレーションしておこう。職場の信頼関係ができていれば、周囲のサポートも得られやすい。一時的にペースダウンしたり、働きやすい環境に転職したりするのも手。
・「距離感、会話、視線」  セクハラは起きる前に予防
 セクハラは起きる前に予防する。具体的には、露出の大きい服を着ない、プライベートな話題は避ける、予兆のある相手に「近寄りたくない」オーラを発する。起きてしまったら、冷静に「嫌だ」という気持ちを伝え、先輩や上司、セクハラ対策の部署に相談を。
・不倫、社内恋愛は覚悟をもって始めるべし
 不倫、破局した社内恋愛では、たいてい女性の方が配置転換や退職などに追い込まれるのが現実。突き進むなら、「何があっても自分の責任」という覚悟を持って。
 これらは、著者が20年の経験から身をもって会得した「男性のルールとはちがう、女性が生きていくための『知恵』」である。

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