2009年1月15日木曜日
若者は自動車を必要としなくなった。
世界の新車需要が同時崩落した2008年、日本も1980年の規模まで市場が縮小した。 このところの日本の持続的な需要減は、少子・高齢化の進展や、 若年層のクルマ離れなど複合的な要因による。 このうち「クルマ離れ」については、若者の消費の多様化や、魅力的なクルマの不在と いったことが指摘されてきた。だが、昨今の雇用情勢の悪化を見ると、実は「購買力」が 大きな問題であることが浮き彫りになる。「クルマなんてとても手が届かない」という若者が増えているのだ。 2008年の国内新車需要は、前年を5%下回る508万台と1980年(502万台)以来のレベルになった。 4年連続の減少であり、ピークだった90年(777万台)の3分の2まで縮小した。日本自動車工業会は、 2009年の市場も5%減となる486万台と見込んでいる。500万台割れとなれば31年ぶりだ。 ■本質的な問題は「購買力」の低下か 金融危機に端を発する世界同時不況が日本の新車市場にも影響を与えているが、 そうした経済異変がなくても、もともと国内市場の先行きは暗い。少子高齢化による人口減で、 構造的にクルマを買い求める人が減少するからだ。加えて自動車業界では、 新規ユーザーとして期待される若年層の「クルマ離れ」も指摘されてきた。 ソース:日経ビジネスオンライン 2009年1月14日 水曜日 池原 照雄
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